
映画「その街のこども 劇場版」を見た。
テーマは阪神淡路大震災。
この映画の公開からほどなく、東日本大震災が起こった。
阪神淡路大震災のときは、俺は高校1年生。
ただあの日の朝のことは鮮明に覚えているな。なぜかというと、ちょうどそのとき親父が出張で神戸に宿泊していたからだ。
朝から母ちゃんは顔面蒼白で、親父とどうにか連絡が取れて無事を確認できたあとも、気が気じゃない様子だった。
親父は瓦礫と化した街中を、梅田まで徒歩で移動したそう。
阪神淡路大震災のとき、俺は東京にいたので揺れを感じなかった。
正確に言えば多少揺れはしたのかも知れないが、当然のように深い眠りの中。
テレビで伝えられた映像に多少ショックは受けたけど、何やら一種の祭りのような感じさえ覚えていた。
だけど今回の震災では東京も揺れに揺れたので、
その実体験から東北地方の被害の甚大さを感じることができる。
ただ数ヶ月たった今、恥ずかしながら
日常の中で自発的に東北に思いを馳せることは、ほとんど無くなったかな。
映画の主人公の二人は、それぞれ十数年ぶりに神戸に戻って来た被災者。
森山未來もサトエリも本当に神戸で育ったみたいなので、自身の体験と照らし合わせて演じていたせいか、感情移入はスムーズにできているように感じた。
サトエリも思っていたよりは演技が上手で、重要なシーンの演技は少しわざとらしかったけど、普通の会話のシーンとかは好感が持てた。
つうか最初の10分ぐらいはサトエリのオッパイにしか目がいかず困った。
久しぶりに関西に戻って来たという設定なので、関西弁も意図的にたどたどしくしているらしい。
それと、もう一人の主人公、森山未來くん。
俺は君に惚れたよ。
初めて関西弁が羨ましいと思った。マジでかっこいい。
演技も上手だしさ、感情の表現が絶妙だったよ。
彼の存在でこの映画は佳作になったようなものかな。
震災との距離感には相当神経を使ったと思うし、それが脚本からも見て取れるけど、初めて出会った男女の一夜のお話としても、じゅうぶん楽しめる。
無性にこんな感じのデートがしたくなった。
先にも述べたが、俺は震災の悲惨さを体験していない。
だから心の底から震災と向き合うことは、一生できないと思う。
これは開き直りではなく、俺は敢えての「自覚」と捉えてる。
実際に何も失ってない俺には、俺なりの向き合い方があると思っている。
この映画でサトエリが言ってたけど、
不条理さを乗り越える強さと工夫、これは確かに必要だ。
阪神淡路大震災も東日本大震災もけっして他人事にはせずに、自分ができる範囲での協力は惜しまず、やがて降りかかるかも知れない、未来の不幸に立ち向かえるぐらいの心構えを持つこと。そしてそのときは何としても乗り越えること。
言い方はひどいかも知れないが、
避けることのできなかった震災の悲劇を、自分の強さにしなくてはいけない。
これが現時点で、俺の震災への向き合い方。
80分しかない映画なので、是非とも見てみて。
感動というよりは、じんわり来る映画かな。
追記****************************
つうかこんなシチュエーションで男女が出会ってこの展開なら、どう考えても道中でディープキスの一つでもかますだろ!と思ってたら、もともとこの作品、製作はNHKのテレビドラマなのね。だからそっち系の演出がなかったのか。
でもよくよく考えてみると、その方が良かったかも。
震災というテーマがぶれちゃうしな。
この二人の今後が気になる展開で終わるぐらいがちょうどいいか。
最後にもう一回だけ言わせて。
サトエリバイオツでかすぎ!!



